【天才の男と平凡な男それぞれの苦悩!夢を追い続けた先にあるものとは…】「重版出来!」第7話

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2016年5月24日(火)第7話

才能が欲しい…凡人の苦悩が事件を生む!?


沼田渡(ムロツヨシ)は漫画家の三蔵山龍(小日向文世)の元でデビューを目指してアシスタントを始めて20年が経った。新人アシスタントの中田伯(永山絢斗)はありえないほど絵の技術もないし、空気も読めない変わり者。なのに三蔵山先生は一目おいているようで、その才能は未知数であった。ある日、中田のネームノートを見てしまった沼田は思わぬ行動に出てしまう―――。


沼田さんの趣味は落語を聞く事。
日頃から人間観察を心がけ、物語の種を探す努力も怠りません。
しかし、デビュー出来ないことを自虐ネタにしてしまう癖がありました。

新人アシスタントの中田くんは、いつものように自虐を言ってしまう沼田さんに
「言葉の力は強いから、冗談でも思っていない事は言わない方がいい」
「悪い念を言葉に出すと自分の発した言葉に呪われるようにその通りになってしまう」
と真剣な顔で言います。

冗談が通じない中田くんにとまどう沼田さん。

一方、中田くんは母親のように接してくる三蔵山先生の奥さんの優しさに
どう対応していいのかとまどっていました。
思わず「放っておいてくれ!」と大声を上げてしまいます。

中田くんは幼少期に母親にDVを受けていたようで、
その辛い毎日を救ってくれていたのが漫画だったようです。
漫画に対する想いが人一倍強いのはこの体験があったからなんですね。




かつての人気作家のプライドと現実


週刊バイブスでは、絶版コミックスを電子書籍で復活する企画が立ち上げられ、黒沢心(黒木華)はその担当者に抜擢された。第一弾は「タイムマシーンにお願い」というタイムスリップもののギャグ漫画の傑作。電子化の許可を得るべく作家の牛露田獏(康すおん)の自宅を訪れたが、人気作家のイメージとは違う暮らしぶりに驚きの色を隠せなかった―――。


三蔵山先生も牛露田先生の作品を絶賛していました。
高級クラブで札束をばら撒くなど、数々の豪遊伝説も残っているみたいですね。
牛露田獏は天才がゆえにバランスが悪い作家だったとも言われています。
三蔵山先生は中田くんにもそういった要素を感じているようです。

コミックスの電子化の承諾を得るために
牛露田先生の自宅を訪ねた黒沢と和田編集長(松重豊)。
かつては豪遊伝説があるくらい儲けていた牛露田先生も
その後は株で失敗し、次のヒット作もないまま、
現在は生活保護をもらいながら娘と2人ボロボロのアパートに住んでいました。

チャイムを鳴らしても誰も出てこないので牛露田先生の家の前で待っていると、
娘のアユ(蒔田彩珠)が帰って来ました。先生は家の中にいました。

母はすでに亡くなっており、アユちゃんは学校でいじめにあっているみたいです。

そして肝心の牛露田先生は散らかった部屋で酒を飲むだけの姿に。
かつての売れっ子作家の現在の姿に和田さんも唖然とします。

2人が電子書籍化の話を持ち出すと、漫画は紙で読むものだから
1億だったら考えてやると傲慢な態度。

使用料も入るから暮らし向きも楽になるのでは…という言葉を遮るように
水をぶっかけられてしまいました。
「魂込めて描いた漫画だ!てめぇらに俺の魂を売るか!!」

アユちゃんはそんな父の姿を見て言います。
「この人未だに自分が有名な漫画家だと思ってるんだよ。みじめだね。」
黒沢も和田もかける言葉がみつかりません。

また来ますと、黒沢はアユに自分の名刺を渡して立ち去りました。



無くなったネームノート


中田からネームノートを受け取った黒沢。そのストーリーの面白さに手が止まらなくなく黒沢たったが、ノートが1冊抜けている事に気付いた。一方、忘れられた中田のネームノートを思わず手にとった沼田は、その圧倒的な才能を前に、気が付くと墨汁をぶちまけてしまっていた―――。


1年前、沼田さんは担当編集者にアイディアが古いとダメ出しされていました。
アンドロイドの恋愛もの。ありきたり。
でも沼田さんが伝えたいのは「自分という存在を問う物語」でした。
しかし、編集者に自分の意図が伝わらないもどかしさ。
なかなか認めてもらえず、ネームがボツになる日が続きます。

中田くんが黒沢にネームノートを手渡していた時、
ストーリーがどんどん溢れてくるので早く連載がしたいと言っていました。
その言葉に沼田さんは驚きます。

そして1人残業で残っていた沼田さんは思わず中田さんのネームノートを
見てしまいました。

そしてその天才すぎる才能に圧倒され、我を忘れる沼田さん。
思わずノートに向かって墨汁を投げつけてしまっていました。
我に返った沼田さんでしたが、片付けても片付けてもノートの墨は消えないまま。
沼田さんの心の闇のように墨汁は広がっていきます。


一方、中田さんのネームノートの内容に引き込まれた黒沢は
絶対連載とりたい!と意気込みます。
しかし途中が1冊だけ抜けてることに気付きました。

ネームノートが1冊ないことを中田くんに伝えると、
中田くんは事務所内を探し始めました。
その様子を見て沼田さんの顔は青ざめていきます。
そしてそんな沼田さんの異変に三蔵山先生はしっかり気付いていました。



平凡な自分と向き合う


誰もいなくなった事務所で、三蔵山先生は沼田にネームノートの在り処を聞いた。ごまかそうとする沼田だったが「嘘をつくほど君は孤独だったか」という先生の言葉に観念し、墨まみれのノートを差し出した。先生は沼田を庇い、「私のほうから理由をつけて返しておく」とノートを受け取った―――。


三蔵山先生は沼田さんにこう言いました。
「作品を作るということは、自分の心の中を覗き続けるということだ」
「どんなに醜くても情けなくても向き合わなくてはならない」


翌日、「ごめんね」とノートを差し出した三蔵山先生に
本当に先生ですか?と問う中田さん。何か気付いているのかな?


一方、中田さんが置いていったネームノートを見て、黒沢は中田さんが
いじめにあっているんじゃないかと心配します。
そして黒沢は事の真相を確かめるべく、沼田さんの部屋を訪ねます。

沼田さんは突然訪問した黒沢に中田さんのネームノートの件を聞かれ焦りました。
しかし、中田くんが本当の犯人が先生の奥さんじゃないかと疑っていることを聞き
失望してしまいます。中田くんにとって俺は疑う余地もないほどの相手かと…。



天才の涙


アシスタントたちの団欒の時間、同じ新人作家の大塚シュート(中川大志)の漫画を褒める先輩たちの言葉に、中田は大塚シュートの作品を酷評した。「設定も平凡、キャラクターも平凡、全然面白くない」と。中田の言葉に沼田は自分自身を重ね、思わず席を離れた。そんな中、沼田が作業場に戻ると、中田が自分のネームノート読んでいた。恥ずかしくなった沼田は思わず声を荒げるが、中田の反応は意外なものだった―――。


大塚シュートの作品は挫折した事無い奴の漫画だと酷評する中田くん。
漫画描かなくても帰るところがあっていいですねって皮肉まで。
帰るところもないもう後にも引けないハングリー精神の塊のような
鬼気としたオーラに先輩たちも言葉を無くします。

沼田さんは中田くんの言葉に自分自身を重ねていました。
小さい頃から漫画が好きでみんなに褒められて、
大学の漫画研究部でも一番上手くて、20歳ですぐ新人賞をとって。
挫折を知らずに今までこれたのに、それからずっとネームはボツ。
20年もアシスタントのままでいる現実。

まだ諦めない!まだ描ける!と自分に言い聞かせながら
冗談で悔しさをごまかしていた自分にやっと気がつきました。

中田くんの圧倒的な才能に比べて、小さな自分。
自分に正直で他のことなどお構いなしで自由で残酷な男。
漫画の神様に愛されるのは中田のような男だと沼田さんは悟ります。


作業場に戻ると、なぜか中田くんが自分のネームノートを見ていました。
天才が平凡な自分の作品を読んでいる…。
恥ずかしくなり、「読まなくていい!」と声を荒げる沼田さん。
ノートを取り上げようと近付くと、なんと中田くんは涙を流して感動していました。

他のアシスタントの人達も、
「アンドロイドの恋愛の話でしょ?泣くとこあったけ?」って言っていましたが、
中田くんは言いました。
「違います。これは自分という存在を問う物語です」

沼田さんの伝えたいことが初めて人に認められた瞬間でした。
中田くんにはちゃんと伝わったのです。



「普通が良かった」


編集部に黒沢の娘だと言う子が警察に補導されているとの連絡が入った。アユが学校をサボっていたところを補導され、咄嗟に黒沢の名前を出したのだった。後日、アユと2人で会った黒沢は、一瞬見せたアユの笑顔をもっと見たいと思った。そのためにも牛露田先生との契約をとらなければと決心する黒沢だった―――。


アユちゃんは中学生ながら、新聞配達のバイトをして家計を支えていました。
親があんな感じなので、やらざるを得ないって感じですよね。
学校にも居場所はない、家のために働くしかない。
アユちゃんかわいそう(涙)

後日、アユちゃんを喫茶店に連れ出した黒沢。
美味しいそうにケーキを食べる黒沢を見てアユちゃんから笑顔がこぼれます。
お母さんと同じだと。

アユちゃんのお母さんは、お父さんのせいで働き詰めになって
体を壊して亡くなったと言います。お母さんは漫画のせいで殺されたと。

「お父さんの漫画はたくさんの人を喜ばせたんだよと」
と黒沢がフォローしますが、アユちゃんには届きません。
「私は普通の家が良かった」

たくさんの人に愛されても、一番側にいる人に認めてもらえない。
天才はみんなに夢を見せる一方で近くに影を作ってしまうのかもしれません。



夢を追えるって幸せなこと…!


漫画家になる夢を諦め、実家に戻り家業を継ぐ決心をした沼田。最後のアシスタントの出勤日の帰り道、中田と2人なった沼田は自分の夢を中田に託した。そしてまた新たな夢に向かって歩き始めたのだった―――。


沼田さんは実家の酒屋の酒を三蔵山先生と一緒に酌み交わしました。
「戦わなかった20年。いつかいつかと信じたまま夢を追いかけている自分は
他の人とは違う特別な人間だと思いたかった。時間はかかったけど、
自分と向き合って漫画家を諦める道を選びます」
と。
沼田さんは実家に帰って家業を手伝う事を決めました。

最後のアシスタントの日の帰り道、沼田さんは中田くんに
漫画作りのために毎日聴いていた落語の入ったipadを手渡しました。
それから新人賞をとった原稿も。自分じゃ捨てられなかったからと。

中田くん「辞めるんですか?あの漫画描かないんですか?」

沼田さん「お前が泣いてくれたからもういいや」


沼田さんは自分の手の届かない次元にいると思っていた中田くんが
自分の作品で泣いてくれたことで、心のつっかえがとれて素直になることが出来ましたが
中田くんは本気で沼田さんを尊敬していたからこそ
漫画家を諦める意味が分からなかったようです。


沼田さんは最後にインクをぶちまけた犯人は俺だと名乗り出ました。
予想外の相手に驚きを隠せない中田くん。

沼田さん「なぜだか分かるか?」
中田くん「絵が下手でムカついたからですか…」
中田くんの予想外の答え。
沼田さん「…お前はやっぱりすごいな!」
大笑いする沼田さん。

沼田さんの予想を中田くんはいつも遥か上をナナメから飛び越えて行くw
まず根本的に考え方が真逆な2人でしたね。

俺の分まで頑張って欲しいという沼田さんに中田くんは、
「無理です。僕は僕で他人にはなれませんから」とバッサリ。

でも「その通りだ」とうなずく沼田さんの真剣な顔を見ると、
中田くんの言葉の真意はちゃんと沼田さんに伝わっていると思いました。
そして最後に握手を交わすと、沼田さんは背を向けて去っていきました

沼田さんは今までの漫画人生を振り返り、涙をこらえながら歩き続けます。
振り返ることなく。

「24時間365日漫画のことだけ考えて幸せだった。
現実なんていらなかった。ただ漫画の中だけで生きていたかった。」


うわーん!号泣ー!!(涙)
見てて涙がとまりませんでしたー。
子供の頃からの夢を叶えられる人って一握りだし、自分の夢を叶えられるって本当に
幸せなことなんだなぁ。


2人が話している現場を遠くから見守っていた黒沢。
沼田さんが去ったあと、中田くんの元へ駆け寄ると、
中田くんは沼田さんが墨汁の犯人だったことを打ち明けます。
「何にムカついたんだろう…」
全然ピンときてない中田くんww
黒沢は「中田さんが羨ましくて、中田さんになりたかったんだと思います」
と沼田さんの気持ちを代弁しました。


上手くいく人といかない人の分かれ目は何なんでしょうね。

黒沢は五百旗頭さんに担当した新人に望む事を問いました。
「担当が変わっても雑誌を移っても、1人でどこまでも泳いでいける作家」
そんな作家に中田くんもなれるのでしょうか。

最後に。沼田さんが継いだ実家の酒屋には、
中田さんの絵が描かれたポップが飾られるようになりました。
そこには新たな夢が。

「新酒出来!」

沼田さんの未来も明るくありますように!

1話完結型なので見やすいドラマです☆次週も楽しみ!


ドラマ「重版出来!」公式サイト

重版出来!(1) [ 松田奈緒子 ]





出演者■■■■■■■

黒木華
オダギリジョー
坂口健太郎
松重豊
安田顕
荒川良々
永岡佑
高月彩良
永山絢斗
濱田マリ

ほか

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「重版出来!」第6話
「重版出来!」第5話
「重版出来!」第4話
「重版出来!」第3話
「重版出来!」第2話
「重版出来!」第1話



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